2021.04.01
補聴器の価格について
補聴器は高いというイメージを持っている方が多くおります。確かにどこのメーカーも最上位機種の両耳となると100万円を超えるものもあります。「え~っ!」とびっくりされる方も多いかと思いますが、お安いものですと、各メーカー片耳7~8万円位からあります。これだけ差があると、「何がそんなに違うの?」とお思いになられると思います。この差はズバリ補聴器の性能の差になります。よく、お客様から「小さい方が高いんでしょう?」というご質問を受けますが、あまり大きさやデザインは価格とは関係なく、補聴器のチップの性能(コンピューターの処理能力や演算能力など)が価格差になります。性能が良い補聴器ほど様々な機能がよくなっていますので、音が自然でクリアであったり、周囲の雑音が入らず言葉が聴き取りやすくなります。
また、現在のデジタル補聴器には周囲の環境に適したプログラムや音量に自動的に変えてくれる機種が増えています。
さらに、スマートフォンと連動することで、ご自分で簡単な調整や補聴器を紛失した場合スマホのGPSを使って検索することなどができるものもあります。機種によっては、電話で相手の声を補聴器から直接聞くことができるものもあります。
補聴器の価格差=性能差ということはお分かりいただけたかと思いますが、性能が良くなって1番大きいところは、うるさい場所での聞き取りがよくなるということです。性能が良い補聴器になる程、周囲の雑音が多いところでもよく聴こえるようになっています。
ここまで読んでいただいた方の中には、御家族やお知り合いの方で高い補聴器を買ったのに、全然聴こえていないぞ!とお思いの方もいらっしゃると思います。
この謎については、次回書かせていただこうと思います。